パン組合について

パン組合について

メッセージ・思い

当組合は、昭和28年の設立以来、鹿児島県下のパン製造業者による業界組合として組合員の経営の合理化や近代化、経済的地位の向上に取り組んでいます。

そして、昭和28年より組合員の各工場にて、県下の学校給食用のパンを提供しています。さらに、昭和52年からは米飯給食の実施、導入に伴い、パンと米飯のふたつの柱で、義務教育における給食の主食の安定供給に努めています。

児童や生徒の心身の発達に大きく寄与する学校給食———。食品の観点から安心・安全であることはもちろん、安定的な供給、食育という視点、パンにおいては時代の変化や嗜好の多様化に伴うバラエティの充実など、学校給食のあり方についても常に努力と工夫が求められています。

未来を生きる子どもたちの健全な心と身体を育むための、大切な学校給食という意義において、私たちはこれからも使命感をもって給食用パン、給食用米飯を提供し続けてまいります。

県民のみなさまにおかれましては、広くご理解をいただき、今後も学校給食がさらに充実し、豊かに発展することをご期待いただければと存じます。

鹿児島県産小麦へのこだわり

学校給食用のパンに県内産の小麦を導入するまで

鹿児島県のパンの起原は、1543年にポルトガル船が種子島へ漂着したとき、鉄砲と同時に伝来したと言われています。いまでは日本の食文化に欠かせないパン。しかしながら、その原料である小麦は、現在もそのほとんどを海外に依存しています。過去には小麦の価格が高騰するなど、今後も安定供給が続くとは限りません。

そこで、全日本パン協同組合連合会が、国が推進する食料自給率の向上と相まって、2009年より学校給食のパンに国産小麦の使用を進めるように。それに伴い、当組合では、鹿児島県内で小麦を栽培している農場を探しました。

そして出会ったのが、鹿児島県薩摩郡さつま町の農場です。ここでは、製パンに適した品種「ミナミノカオリ」を栽培していました。そこで、学校給食用パンの小麦栽培を依頼し、さらに同じく小麦を栽培していただける農家を募り、学校給食のパンに使用する鹿児島県産小麦を導入する活動を展開してきました。

「子どもたちに安全でおいしいパンを」農家さんと私たちの想いはひとつ

通常、小麦は12月に植え付け、翌年6月に収穫しますが、小麦は雨に弱い特性があり、梅雨入りが早い鹿児島の地に小麦栽培は不向きでした。しかし鹿児島県内の農場で、2017年から梅雨入り前に収穫可能な小麦の品種「せときらら」を試験的に栽培したところ成功し、鹿児島県内でも徐々に生産農家の収穫も増加しています。

とはいえ、鹿児島県産の小麦のみで学校給食用パンのすべてを賄うまでには、まだ時間を要します。それでも、全国の学校給食のパンにおいて、国産小麦の使用の気運を高める一助になったと思っています。

現在、当組合は鹿児島県産小麦の全量買取を実施。今後も、生産関係者の方々のご理解や熱意に感謝するとともに、鹿児島の子どもたちに安全でおいしいパンを届けてまいります。

名称 鹿児島県パン工業協同組合
所在地 〒890-0064 鹿児島県鹿児島市鴨池新町14番3号
理事長 木元 繁    (有)加治木南州パン 姶良市
副理事長 山崎 昇平   (有)山崎パン 指宿市
副理事長 井上 正信   (有)井上パン 薩摩川内市
専務理事 渡邉 貴一   (有)清月ベーカリー 鹿児島市
理事 徳重 克彦 (有)徳重製菓とらや 霧島市
理事 井上 正弘 (株)大田ベーカリー 鹿児島市
理事 末永 正大 (株)鹿児島南洲パン 鹿児島市
理事 松下 誠 (有)松下パン 日置市
監事 岩崎 俊弘 岩川南州パン 曽於市
電話番号 099-253-9211
FAX番号 099-253-9249
メール kagoshimapan@cyber.ocn.ne.jp
URL https://kagoshima-pan.jp
設立年月日 昭和28年10月5日
組合員数 20社 (令和7年6月1日現在)
目的 本組合は、組合員の相互扶助の精神に基づき、組合員のために必要な協同事業を行い、もって組合員の自主的な経済活動を促進し、かつ、その経済的地位の向上を図ることを目的とする。